先週の台風15号にともなう大雨では、宮崎県内各地で農業被害や土砂崩れが発生しています。
8日は、被害が出た門川町の農業用ハウスや、川南町の土砂崩れ現場を河野知事が視察しました。

河野知事が視察したのは、門川町庵川のミニトマト農園です。

この農園では、先週の台風15号による大雨で近くの川の水があふれ、およそ100アールの農業用ハウスが最大80センチほど浸水。
26アールで苗の植え替えが必要になったほか、養液栽培の設備が壊れるなどの被害が出ました。

この地区では、複数のミニトマト農家が2年連続で浸水被害を受けていて、生産者は支援を訴えていました。

(ミニトマト農家 横井嘉次郎さん)
「この団地に入っている人たち、新規就農者の方が多い。2年連続で被害を受けるとなかなか精神的・経済的に厳しい。(浸水被害)3回目ができればないようにしていただきたい」

このあと、河野知事は、川南町の県道302号で発生した土砂崩れ現場を訪問。
ここでは、斜面が高さ15メートル、幅30メートルにわたり崩壊し、当分の間、片側通行が続く見通しとなっています。

(宮崎県 河野知事)
「どんどん災害が激甚化・頻発化をしているので、それに向けて道路・河川さまざまな面で強化をしていく必要があることを改めて強く感じた」

河野知事は、被害の全容を把握するとともに、早期復旧を最優先に国や市町村と連携して対応していきたいとしています。