「再エネはまだ支援が全然足りない」再生可能エネルギーの行方

自然エネルギー財団 石田雅也研究局長
「洋上風力だけでなく、陸上の風力でも、そもそもの市場がまだ広がっていないので、いろんなもののコストが高くなる。国が経済的な支援をしていかないと、事業者としては採算をとりにくい。再エネは、基本的には民間でやる事業であると。それに対して原子力発電というのは国主導の発電事業。国の政策の支援の度合いというのも、差が出てきている」

日本のエネルギー政策を巡っては、これまで原子力に莫大な予算をつぎ込んできました。高速増殖炉「もんじゅ」には、1兆円以上の国費を投じるも、廃炉を決定。

核燃料サイクルの実現が見通せない中、青森・六ヶ所村の使用済み核燃料再処理工場の総事業費は15兆円を超えています。

自然エネルギー財団 石田雅也研究局長
「原子力に関しては、どこにどれだけのお金がかかっているのか、ブラックボックスで見えないところがある。これからさらに廃炉を進めていかないといけない。さらにコストがかかる可能性がある。それに対して再エネは、(支援が)まだ全然足りない。例えば、年間に数千億ぐらいの予算を何年かつけると、大分状況は変わると思う」

今後、日本のエネルギー政策をどうしていくのか。再生可能エネルギーに対する本気度が問われています。