一方、弁護側の質問に対し、母親は被告が大学生2年生のころ、周囲から「ぼっち」、「きもい」などと悪口を言われていると聞かされたと話しました。
また、被告はアパートに盗聴器や隠しカメラが設置されていると訴えたことから、探偵に依頼しました。

しかし、盗聴器などは発見されず、統合失調症を疑われたといいます。

弁護人:「その時どう思いましたか」
母親:「知識がなくてどういう病気かわかりませんでした。よくある心の病なのかなと軽く受け止めていました」
弁護人:「病院には連れていきましたか?」
母親:「連れていかなかったです」
母親の証人尋問の間、青木被告はほとんど目を閉じた状態でいました。

午後には、青木被告の父親も出廷しました。
検察側の質問で、父親が事件の翌朝、立てこもっていた被告と投降する前に、電話で会話した内容が明らかとなりました。
父親:「『もうやめるわ』と言ったのを覚えている。人を傷つけることなく出て来いよと言った。政憲被告が大切にしていた『犬のことを頼む』と言われた」
次回公判は9月10日で、父親への証人尋問が続けられる予定です。