大阪・ミナミを舞台にした地面師詐欺事件。不動産会社の代表になりすましたとされる男(25)が、初公判で起訴内容を認めました。

起訴状によりますと粂陵平被告(25)は去年、指示役の福田裕被告(53)と共謀して不動産会社の代表になりすまし、その会社が所有する大阪・ミナミの建物3棟と土地を、別の不動産会社2社に売却し、合計約14億5000万円をだまし取った罪に問われています。

9月5日に大阪地裁で開かれた初公判で、粂被告は起訴内容を認めました。

検察官は冒頭陳述で「代表になりすますため『前代表の孫』『ゲーム会社の設立資金を調達するため会社を引き継いだ』など、虚偽の設定を覚えるよう福田被告から指示された」「だまし取った約14億5000万円のうち、約580万円の取り分を得た」などと指摘しました。