深刻化する野生動物による農業被害を防ごうと、山形市できょうからあるロボットを使った実証実験が始まりました。
山形市高瀬のキャベツ畑です。先週、近くでクマが目撃され、けさも、クマと思われる足跡が確認されました。

畑でキャベツなどを育てる 桜井正子さん「(今年の被害は)今までになくひどい。ネットを張ったり金網を張ったりしている」

こうした中、山形市が取り入れたロボットがこちらです。
野生動物撃退装置「モンスターウルフ」です。

北海道の企業が開発したもので、全国各地で注目を集めるこの装置。動物が近づくとセンサーで感知し、動物の鳴き声や機械音、さらに人の声など50種類以上の音をランダムに流し大音量で動物を威嚇します。

目や背中などには、動物が嫌がるように作られたLEDライトがついていて、光でも動物を追い払う効果があるということです。
こちらが北海道で撮影された実際の映像です。モンスターウルフが反応すると畑に現れたヒグマが逃げていきました。

山形市農林部 高橋知好 次長「クマとかイノシシ、サル、さまざまな鳥獣に効くということなのでそれを期待している。カメラもつけているので、どういった効果があるかをしっかり検証して今後拡充するのかどうかを今後検討していきたい」

実証実験はきょうから12月上旬までおよそ3か月間行われます。