法律は"疑わしきは罰せず" 企業のコンプライアンスは?

 "疑わしきは罰せず"というのが法律の世界ですが、疑わしい時点で罰さないといけないのが企業コンプライアンスです。

 9月3日の経済同友会の会見で新浪剛史氏は「適法という認識」だとしています。

 捜査で違法薬物は自宅から発見されておらず、簡易の尿検査でも陰性でしたが、「疑惑を抱かれた時点でトップとしての資質を欠く」ということで新浪氏はサントリー側と協議のうえ「辞任」しました。

 新浪氏は1981年に三菱商事に入社。2002年、43歳の若さでローソンの社長に就任すると、東南アジアなども進出。国際化をすすめ11期連続の増益を達成しました。

 その後、サントリーHDの国際化を期待され、2014年には創業家以外では初めてサントリーの社長に就任。約10年にわたりトップを務め、去年1年間のグループの決算では、売上・営業利益ともに過去最高を達成しました。

 2023年3月からは経済同友会の代表幹事にも就任しています。

 今年の3月にはサントリーHDの会長にも就任しましたが、9月1日にサプリ購入めぐる捜査を受けサントリーHD会長を辞任しています。