
この日、しんじま丸で島を訪れたのは、夏休みの中学生です。
東桜島中学校の生徒は、今年度から海岸の清掃などを続けています。

(生徒)「これくらい拾った。(景色が)すごいきれい」
ゴミ拾いが一段落すると。
ふたりきりの島に、子どもたちの声が響きます。

(和子さん)「長命草入りのふくれ菓子。島に自生している」
(生徒)「おいしい」
(東桜島中学校 立石浩也教諭)「見たことのない暮らしや体験をしている2人なので、そうした方から体験の話を聞けるのは子どもたちにとっても貴重な学び」

夫妻は、島を「子どもたちの学びの場」にしたいと話します。
(和子さん)「まちでは味わえない体験や学習ができると思う。新島がそうしたことに活用されることを望む。そのために頑張っている」
島と人を繋いできた「しんじま丸」。ふたりは、船とふるさとの行く末を見守ります。