きっかけは、2022年、北海道の知床半島沖で観光船が沈没し、20人が死亡、6人が行方不明となった事故。翌年、海上運送法が改正され運航管理者などに資格制度が導入されました。

しかし、「しんじま丸」では管理者の確保が難しく、来年度以降の運航廃止が検討されています。

(和子さん)「聞いたときはええーって思った。(島外の人から)足を運べなくなると聞くとつらい。私たち自身も今までのように住めるか不安。岐路にたっている」

佐々木さん夫妻は島の保全活動を行うNPO法人とともに出席し、定期船存続を訴えました。

(NPO法人・ふるさと再生プロジェクトの会)「行政連絡船を何とか継続していただけないか」

(下鶴市長)「今の仕組みの行政連絡船を今後の海上運送法下で続けることはできない。重要なことはお住まいの方の足を確保すること」

市は、代替の交通手段として海上タクシーの民間事業者の確保を目指しています。

(夫・直行さん)「たくさんの方が新島を愛してくださって、しんじま丸もその中のひとつ。最後まで希望は捨てない」

夫妻らは船の廃止に反対する署名活動を実施。1万5676人分が集まり、1日、市長あてに提出しました。