「猶予する理由がない」年金事務所は納付猶予せず 売掛金を差し押さえ
村岡さんは約3000万円を滞納していた『厚生年金』も同じように納付を猶予してもらおうと、去年1月、吹田年金事務所に相談しました。しかし…
(村岡大典さん)「『猶予する理由がない』と。『横領はおたくの事情、資金をどう捻出するかもおたくの事情』『そんなことはうちには関係ないです』。1年間の猶予できるって(法律が)あるじゃないですか?と言うと『何の法律ですか?』『そんなん聞いたことないですね』『何の何条ですか?』って言われたんですよ」
何度相談しても年金事務所は猶予を認めなかったといいます。そして去年8月には売掛金の差押えを始めたのです。
売掛金とは運送会社が運送業務を行ったあと、取引先から後日支払ってもらう運送料のことです。
年金事務所は直接、取引先に対してこの売掛金を差し押さえにかかったのです。
その結果、経営が危ないと思われてしまい、取引先が7社から2社に減少。売上げも3分の1以下になってしまったといいます。