■「物価の優等生」卵も1年で1.25倍 9年ぶりの価格上昇

スーパーアキダイ 秋葉弘道 社長
「こちら卵の売り場なんですけど、非常にいま高い状態ですよね。LLパックの白のやつで本体価格220円。平年より50円近く高いです。僕も30年以上この業界にいて初めてといっても過言じゃないですよ。(鳥インフルエンザの状況で)300円超える可能性あるなと」


「物価の優等生」といわれる卵も、この1年で1.25倍に値上がり。JA全農たまごによると、ここまでの価格上昇は実に9年ぶりだといいます。

■卵の値上がりで苦境に立つオムライス専門店 また値上げも

卵の値上がりは飲食店にも打撃を与えています。


東京・秋葉原にあるオムライス専門店の「神田たまごけん」。自慢は2個の卵を使った、ふわふわトロトロ卵の「トマト&ハヤシ」です。1日に使う卵の量は、多いときで約500個分にもなるといいますが…

神田たまごけん 秋葉原店 阿部 聖 店長
「納品書には『今回、鳥インフルエンザ蔓延のため、ご指定のメーカーで納品できない場合があります』との表記が追加されました。大体仕入れ額としては1か月前と比べて25円くらいが上がっておりまして」


10月は1キロあたり339円で仕入れていましたが、今週は366円に値上がり。ひと月の仕入れ額は平均で2万円も上がったといいます。



神田たまごけん 秋葉原店 阿部 聖 店長
「これからのことを考えると、まだどんどん上がっていく可能性がありますので、12月に全店で値上げすることも考えております。今回はだいたい50円から60円、商品によって変わります。6月にも値上げしたばかりなのでこういったことは本当に異例だと思います」

「おでん」や「すき焼き」に「クリスマスケーキ」も…暮らしに欠かせない卵の値上げに鶏肉の品薄。どこまで影響が広がるのでしょうか?

(まるっと!サタデー 2022年11月26日放送より)