山形大学が米沢市内の2か所の研究施設を増築改築し、新たにオープンさせました。より環境性能を高めた技術の開発などが行われるということです。

増築・改築が行われ新たに開所したのは、共に米沢市にある「有機エレクトロニクスイノベーションセンター」と「グリーントランスフォーメーション共創センター」です。

このうち、有機エレクトロニクスイノベーションセンターでは今後も有機エレクトロニクスに関連した研究が行われますが、より環境性能のよい基板の開発などが進められます。

また、山形大学工学部のキャンパス内に作られたグリーントランスフォーメーション共創センターでは有機エレクトロニクスイノベーションセンターで作った電子基板の評価や分析を行い、2か所の研究施設が連携して技術開発に取り組みます。

研究施設には共に最新の機器が導入されていて、例えば、電子基盤を特殊なインクを使い製作することでリサイクルしやすく、廃棄も楽にできるようになるということです。

山形大学 伊藤浩志 副学長「(山形大学では)有機材料研究を進めてまいりました。この技術を食品や医療や環境、様々な社会的課題にご利用いただくように、このセンターから発信してきたいと思います」

これら研究施設は一般の人も利用できるということで、山形大学では県全体の研究レベルの向上につながるのではと期待を寄せています。