9月1日は「防災の日」。災害時には冬の寒さ対策が取り上げられることが多いですが、酷暑の中で停電が起きた場合、熱中症に十分な警戒が必要になります。備えておくものと、対策について調べました。

平年以上に続くだろう“暑さ” 勢力の強い台風の発生の可能性も

井上貴博キャスター:
今から102年前、大正12年9月1日に発生したのが関東大震災です。そこから9月1日は「防災の日」と設定されています。

この酷暑の中でどう身を守るべきか。暑さはこの後も続いていく見込みです。気象庁が発表した予想気温のデータを見ると、9月、10月、どちらも日本列島は真っ赤になっています。

平年より気温が高くなる確率が、9月は70%、10月は50~60%ということで、平年以上に暑さが続きそうです。

気象学が専門の三重大学・立花義裕教授によりますと、「今年の海面水温は平年より2.5℃も高い。異常な海面水温の影響で、勢力の強い台風が発生する可能性が高い」と話しています。

日本近海の海面水温が高いので、発生した台風は勢力が強いまま日本にやってくることが考えられます。

過去にも、2019年の台風15号が千葉県を中心に大きな被害を出しました。このときは風が特に強かったということで、最大で約93万4900戸が停電となりました(内閣府より)。

また、電気が使えないということで、熱中症により4人が亡くなりました(千葉県内・熱中症の疑い含む)。