乗用車を直撃したのは1枚800キロの鉄板15枚…。


積み上げられた鉄板は、たった一本のワイヤーロープで括られていました。


会社側に刑事責任を求めることはハードルが高いと言われていましたが、裁判では、積み荷を正しく固定しなかったトレーラーの運転手だけでなく、その指導・監督を怠った運行管理者にも有罪判決が言い渡されました。


運転手が積み荷を固定する当たり前の手間を惜しみさえしなければ…、それを会社が指導・監督していれば…防げた「事件」でした…。


それにしても10年です…。というか、事件や事故で大切な人を失ったり、傷つけられたりした人は、何年たとうが、関係ない…。改めてそう気づかされます。

松本さんは、今でも、似たような事故のニュースを見たり聞いたりすると、フラッシュバックするといいます…。


そんな松本さんは、事故に巻き込まれた遺族の思いを伝える活動を続けています。


ある日突然命を奪われた被害者は、加害者と違って「やり直し」をすることはできないんだという、その重みを知ってもらいたいからです。