電気代も高騰

9月使用分の電気料金を見ると、前月に比べ軒並みプラスになっています。
【9月使用分の電気料金】(前月比)※平均的な家庭の場合
北海道電力 8868円(+168円)
東北電力 7981円(+63円)
北陸電力 7013円(+62円)
東京電力 8132円(+65円)
中部電力 7815円(+50円)
関西電力 7271円(+104円)
中国電力 7546円(+60円)
四国電力 7778円(+67円)
九州電力 6944円(+70円)
沖縄電力 8477円(+26円)

これは、政府による「電気料金支援金額」が変わることによるものです。
8月は電気の使用量が増えるということで値引き単価が2.4円/kWhとされていましたが、9月は2.0円/kWhに下がります。
生活経済ジャーナリスト 柏木理佳氏:
電気消費量は長期的には減少傾向にあったんですが、ここ直近では消費も増えてきています。
全体で見ると支援金は1か月あたり300~400円という程度なので、やはり自分でいろいろ工夫して節約しなければいけないと思います。
弁護士 八代英輝:
エアコンなどは省エネ化が進んでいるといわれていますが、それでも電気の使用量は増えているんですね。
コメンテーター 中村仁美:
家では「ひと部屋に集まれ」と言ってます。「クーラーのついた部屋に集まりなさい」って言わないと本当にすごい額行っちゃいますから。
猛暑も家計を直撃

第一生命経済研究所 柏村祐主席研究員による、6月末の時点での試算があります。
AIに気象データや農作物の価格の見通しを学習させ、どれぐらい家計の負担が増えていくのか算出しています。
【4人家族の月平均 猛暑インフレによる影響】
◆安定シナリオ
気温は高めで天候は比較的安定
⇒農作物 生育が順調
⇒ひと月で+500円
◆標準シナリオ
全国的な猛暑 大規模な天候不順が限定的に起こる
⇒野菜価格 高止まり傾向
⇒ひと月最大で+9000円
◆価格高騰シナリオ
記録的な猛暑 干ばつや局地的豪雨が頻発
⇒農作物不作 価格急騰
⇒ひと月最大で+2万5000円

柏村氏によると、40℃に迫る猛暑や記録的な大雨など、8月の想定外の気象条件を踏まえると【価格高騰シナリオ】が濃厚になっているといいます。
今後も続くインフレ対策として、▼リモートワークしていたところを出社してクールシェアリングする▼図書館などで過ごして家でのクーラーの使用を控えるなど、行動変容が必要になってきています。