

魚店亜紗 長門誠二 店長:
「やっぱりちょっと寂しい感じは感じますね。(お客さんが)少し少ないかなと感じますし、他の飲食店の人たちのお店状況っていうのは、かなり厳しいというふうに、卸業者の方とかからも声をいただいてます」

今年は去年と違い“大人数での飲食”を控えるような呼びかけはありませんが、依然店の予約は小人数のグループが多いということです。


魚店亜紗 長門 誠二 店長:「予約見る限り、やっぱり団体様っていう予約よりも少人数でちょっと飲み会をするっていうご予約の方が多いのかな。
(以前は)多いとき50名前後ぐらい。そこにちょっと詰めて座っていただくようなこともあったんで」
■コロナ対策に加え 店には“新たな負担”も…

店の経営にとって、今年は『物価の高騰』も重くのしかかります。


魚店亜紗 店員:
「仕入れ値的には20~30%ぐらい上がってまして。(料理の)値段を上げちゃうとお客さんにどうしても負担かかっちゃいますんで、その辺はちょっと抑えながら…」
「盛り付けなどで、ちょっとでも豪華に見せるような感じで工夫してます。」

これからの忘年会シーズン。
営業の時短や休業だけはしたくないと話します。


魚店亜紗 長門誠二 店長:
「私も家庭も持ってますしやっぱりコロナとかも心配ではありますけどね・・・ここはちょっと何とも言い難いところがあります。やっぱり前みたいな(時短や休業)ああいう思いはしたくないですね。職場を奪われるような感覚でいた。ものすごく肩身が狭い思いをしてました」
■県は新たなキャンペーンを開始


今月22日。
大石知事は「新型コロナは第8波の入り口」という見方を示した上で、忘年会開催の際は基本的な感染対策やワクチン接種を行って欲しいと呼びかけました。

長崎県 大石知事:
「経済活動をしっかりと楽しんでいただくということは大切だと思いますし、年末年始、大切な方々にお会いする機会ということも増えると思います。そういったことを安全・安心にやっていただくと」

長崎県は新型コロナの感染拡大で打撃を受けた飲食店を支援するため、今月10日から、2,000円以上飲食した客1人につき1,000円分のクーポンを配布するキャンペーンをスタートしました。

対象となるのは、長崎大学監修のガイドラインに沿った『コロナ対策を行っていると認められた店舗』です。

長崎県生活衛生課 山﨑省吾 課長補佐:
「感染対策をやってる店を選んでもらってるっていうところも飲食店の中ではありますので」

今月22日時点で認証店は 4,058店舗。
去年の同じ時期から1,000店舗余り増え、繁華街のお店は大半が認証店だということです。

認証に当たっては、調査員が『消毒液の設置』や『換気の状況』など、審査項目52項目をチェックし、定期的に再検査も行っています。

長崎県生活衛生課 山﨑省吾 課長補佐:
「1年前っていうのは飲食クラスターが問題になった時期でございますので、その対策に一定の効果はあったと考えております。
これから忘年会シーズンになっていきますけども、ぜひ認証店をご利用いただきまして、感染防止対策。特に“マスク飲食”をしていただきながらお食事を楽しんでいただく」
行動制限がない中で迎える3年ぶりの忘年会シーズンですが、店を利用する私たちには経済活動を続けるだけの感染対策が引き続き求められます。

去年の忘年会シーズンは飲食の際は大人数を避けることや、対策を徹底した認証店の利用が県から呼びかけられました。
ただ年が明けてから徐々に感染者が増えて、新型コロナの第6波となり、この時は1日最大でおよそ700人の感染者が発表されました。

一方で、今年は去年のような飲食店利用の際の人数制限などは今の所ありません。
ただ長崎県内では24日、新型コロナの感染段階レベルが一つ引き上げられていて、県は「新規感染者が増加傾向にあるため飲食の際は改めてマスク会食などの感染防止対策を徹底してほしい」としています。