多くの観光客でにぎわう大阪・ミナミの中心部である難波。駅直結の巨大複合施設が新たに建設されることになったほか、JRと南海電鉄が運行予定の「なにわ筋線」の開業に向けた工事が進められています。

 JR大阪駅周辺の「キタ」や森ノ宮周辺の「ヒガシ」だけでなく「ミナミ」でも進む再開発の動き。そこにはどんな狙いがあるのか?りそな総合研究所大阪本社・荒木秀之主席研究員の話を交えお伝えします。

開発ラッシュの「ミナミ」

 「うめきた」が開発されて大阪・キタエリアのイメージも変わりつつありますが、インバウンド客が多いミナミも生まれ変わろうとしています。

 ランドマークになりそうなのが、関西初進出のホテル「ハイアットセントリックなんば大阪」(2031年開業予定)。高島屋大阪店の東側に地上28階建てで建設され、ホテルは267室、商業施設やオフィスなども入るということです。

 それ以外にも、2022年には星野リゾートの「OMO7」、2024年には西日本最大級のアパホテルなど、ホテルが続々と開業しています。2023年にはホテルやオフィスが入る「なんばパークスサウス」が誕生しました。