青森市の川村久美子さんは、自身の「ひらめき」から作った製品の特許を取得し、販売もする発明家です。発明は生きがい。76歳にして意気盛んです。
津軽の“発明家おばあちゃん”こと、青森市の川村久美子さん(76)。60歳で退職した後、暮らしの中で困ったことが見つかったら自分で解決するものを作ろうと、発明に興味を持ちはじめました。
青森市で29日に開いた講座では、日本と台湾で特許を取得した『カイロ袋』を披露しました。冷えの悩みから、長持ちするものがほしいと開発しました。
「これは、ずっとぬるいんです。40℃に満たないんです。穴が開いている、穴みたいのが、ついている。そうです。なるほど」
穴を開けたアルミ素材の二重の袋に「使い捨てカイロ」を入れて、数日間ほのかな温かさを保つ商品で、1つのカイロを有効活用できます。
川村久美子さん
「1日に何個も改善したいというものが出てくる。それが発明の面白さなんですよね。私は毎日わくわくしているんですよ」
訪れた人は
「できなければ自分で進んでしなきゃだめじゃないですか、というものの考え方、こうでなければならないなと思いますね」
「ここまで元気になれるんだったら、頭を使って楽しく生きたいなと思いました」
川村さんは、2025年にがんが見つかり治療を続けています。この境遇の中でも新たな発明製品の開発へ、意気盛んです。
川村久美子さん
「私から発明をとったら、何もないですから。多分、死ぬまでその時必要な物を自分の頭で考えて作っていく」
川村さんは、これからも発明した製品で特許を取得することを目標に歩み続けていきます。
川村さんは、商品の売り上げアップに向けて東京に出張して、売り込みを図りたいと意欲を話していました。