国の責任が認められる 残留邦人1世には給付金などの支援

 2000年代に入ると、残留邦人1世が中心となり、国策で帰国が遅くなったにもかかわらず公的な支援がないとして、国に損害賠償を求める裁判が全国で起こります。

 そして神戸地裁で国の責任が認められたことがきっかけとなり、老後の生活を安定させるための給付金など、新たな支援制度ができました。残留邦人1世の母・和子さん。支援制度の1つである医療を受ける際の通訳の派遣に助けられたと話します。

 (残留邦人1世・新田和子さん)「日本に来て医療は先進的で3回も手術をしました。行政から派遣してくれた通訳が役に立って感謝しています」
20250814zanryuuhoouzin-000549668.jpg しかし、残留邦人2世は原則、こうした支援の対象外となっています。2世の静恵さんは病院で医師の言葉をほとんど理解できておらず、さらに6年前、認知症と診断されていて、日本語が全くわからなくなる不安も抱えています。

 (残留邦人2世・新田静恵さん)「普通の病気のときは大丈夫。なにか大きい病気、手術とか入院とかには通訳がほしい。2世は全く通訳がない」