青森県内の最低賃金が初めて1000円を超える答申がされたことを受けて、青森市の飲食店の経営者は不安視する一方、従業員からは歓迎する声が聞かれました。
中国料理 広州 伊川佳孝 代表
「物価と賃金の上昇で(価格転嫁が)追いついていない。結局、赤字経営のまま、自転車操業になっている。大幅に賃金上昇となると、どうしてもお客さまに負担いただくことになると思う」
青森市の中国料理店では、最低賃金が引き上げられるという見通しとなったことを踏まえ、価格の値上げや他の店との差別化を図るために経営に工夫が必要になると見ています。
一方で、従業員からは歓迎する声が聞かれました。
従業員は
「物価の上昇は生活でも大変感じる部分はある。節約しないとと思うことが増えるなかで、時給が上がるのはうれしい」
青森市の飲食店「ほっこりごはん屋 輔」の店主は、最低賃金の引き上げによって一定の年収を超えると税金が増えて手取り収入が減る、いわゆる“年収の壁”に早く到達して、1人当たりの労働時間が減り、さらに従業員の数を増やす必要があるかもしれないと不安視しています。
ほっこりごはん屋 輔 齋藤大輔さん
「ぎりぎり稼げるだけ稼ぎたい、もらえるだけもらいたいという人は多いと思う、(年収の壁の)上限も最低賃金を上げたのであれば、(年収の壁の)上限も上げるべきだなと思う」
新たな最低賃金の適用日は11月21日です。