自民党愛媛県連は、参院選愛媛選挙区で公認候補が敗れた原因を検証した報告書をまとめ公開しました。
「政治とカネ」の問題など自民党への逆風を大きな要因として挙げています。

自民党県連は、参院選愛媛選挙区で新人の公認候補が敗れたことを受け、独自の検証委員会を立ち上げ、アンケートを実施するなどして分析を進めてきました。
そして、28日、検証委員会の西田洋一委員長が県連の鈴木俊広幹事長に報告書を手渡しました。

自民党県連 鈴木俊広幹事長
「意見交換をしながら再生に向けて取り組まさせていただきたいと」

県連が公表した報告書は20ページからなり、敗因の分析やアンケート結果、今後の課題と提言などが盛り込まれています。

敗因については「政治とカネ」の問題など自民党への逆風が大きかったとしています。

検証委員会 西田洋一委員長
「自民党に対する信頼、政治に対する信頼大きく失墜してしまった。そういう状態での参院選に入った。お金の問題とかあるいは議員の不適切な発言言動とかですね。そういった諸々でなおさら政治不信や政権に対する信用を失った」

このほか、候補者選定の遅れによる知名度不足や、SNSの発信力不足も敗因として挙げています。

西田委員長
「自民党のリーダーがやっぱり(SNSでも)前面に立ってですね国民に分かりやすく訴えるそんなところが欠けていたんじゃないかと」

県連は報告書について、党本部に送ったうえで、県連のホームページでも公開すると説明しています。

東京の自民党本部では総裁選の前倒しが取りざたされていますが、愛媛県連はすでに前倒しに賛同することを決めています。