新米の価格の指標となる「概算金(がいさんきん)」が過去最高となりました。JA全農長野は、コメ農家に前払いする今年の「概算金」を去年の1.7倍余りとなる60キロ当たり2万8240円と発表しました。
JA全農長野米穀課 池田吉隆課長:「1円でも高く生産者に還元したい」

JA全農長野は27日、コメ農家に前払いする「概算金」を公表しました。作付けで一番多いコシヒカリAは玄米60キロ当たり2万8240円。去年の1.7倍余り、およそ1万2000円高く、過去最高額です。

背景にあるのは、農薬や肥料といった生産コストの上昇など。集荷量の確保も大きな目的でJAは去年、十分なコメを集められなかったと話します。
JA全農長野米穀課 池田吉隆課長:「(JA以外の)集荷業者の動きが活発で高い価格での集荷競争になっている。集荷量確保という観点に設定している」
概算金は一部のエリアで先週から伝え始めていて、農家からは、農業を続けて行かれる金額と評価する声も聞かれます。
JA全農長野米穀課 池田吉隆課長:「営農継続が基本だと思っていますので、長く意欲を持って稲作経営を行えるような概算金を設定した」