三沢基地騒音問題で、一部の地区の住民が移転した青森県三沢市の浜三沢町内会は、残る地区の住民も移転の対象とするよう国への働きかけを求め、三沢市に陳情しました。

浜三沢町内会 種市嗣彦 会長
「三沢基地を起因として住民が被る各種弊害を軽減・除去する対策として、集団移転を渇望し、陳情いたします」

浜三沢町内会の種市嗣彦 会長たち5人は、25日に小桧山吉紀 市長に陳情書を手渡しました。

浜三沢地区では、2004年度と2005年度に騒音が基準を超えた三沢川より北側の区域の住人が集団移転しています。

一方で基準に満たなかった川の南側は、国の移転補償の対象外となっていて、コミュニティが分断された状態となっています。

陳情書では、残る区域も集団移転の対象とするよう国への働きかけを求めています。

浜三沢町内会 種市嗣彦 会長
「町内は20年前に半分移転して、半分取り残されているという現状がございますけれども、それが大問題なんです。早期に結論を出したくて活動しています」

小桧山市長は、「国に粘り強く解決を求めていく」と回答しました。

浜三沢町内会では9月、東北防衛局に同様の陳情を行う予定です。