「なんだかバタつく・・・」時間割の変更で生じた違和感

「学校生活を送っていて、なんか歯磨きをゆっくりできないな、バタつくなという感覚があって」
違和感の正体は、“昼休みの実質的な短縮” だった。
大城さんの入学した2023年度、八重山高校では教員が学年を跨いで授業を受け持つための「特別日課」と呼ばれる時間割が設定されていた。翌年度からは通常の日課に戻ったが、この変化が生徒たちの学校生活に大きく影響した。
特別日課では50分の昼休みの後、5分間のSHR(ショートホームルーム)を経て清掃を行い、それから午後の授業が開始されていた。ところが、通常の時間割では昼休みの直後に5校時の授業が開始となるため、昼休みの間に授業の準備や移動も済ませる必要が生じたのだ。特別日課で過ごしてきた生徒からすると、「実質的に昼休みが5分短縮された」という感覚があった。
「学校独特の文化で、昼休みに家に帰ってご飯を食べる人や、外食する人もいる。みんな5分短くなったことに気付かなくて、遅刻者が増加したんです」