青森県弘前市で70代の男性がクマに襲われてけがをしたことを受けて、現場近くにある小学校付近では教職員らが警戒する中子どもたちが登校しました。

24日、弘前市大和沢で70代の男性がクマに襲われて、肩や手首にけがをしました。

この地区では先月も農作業中の女性がクマに襲われる被害があり、警戒が続いています。

近くにある大和沢小学校は25日が夏休み明け初日で、午前7時過ぎから、教職員や保護者がクマ除けスプレーを持ちながら、登校する子どもたちを見守りました。

中には、子どもを車で送る親の姿もみられました。

※保護者は
「襲われることは聞かなかった怖い子ども1人では歩かせられない」

※弘前市立大和沢小学校 佐藤淳哉校長
「子どものこと考えると登下校を配慮しないといけない。しばらく保護者送迎の登下校を継続したい」

弘前市教育委員会は24日の被害を受けて、市内にある32の小学校と16の中学校に注意を呼びかけました。

周辺では、24日から市や消防団による巡回パトロールが行われています。

現場近くにあるリンゴ農家はクマ対策を取りながら作業を進めていました。

※農家
「早いと怖いので(いつもより1)時間)遅めに出てきた1人でなく、複数人で作業ができれば大丈夫だと思う対策は取っていきたい」