それでも高校野球を継続していく意義

Q.それでも高校野球を継続していく意義はありますか

スポーツジャーナリスト 小林信也さん
大人でさえ、「これはすごい」と思う高校球児のプレー、試合もあります。だからこそ、大人たちが真剣に子供のことを思って高校野球のことを考えると同時に、今、この時期に甲子園を楽しんでいる大人も一度立ち止まってほしい。まだ成長過程の、10代の高校球児を「娯楽の主役」にしていいのか考えて欲しいです。このSNSの時代、ちやほやと、もてはやされたかと思った途端、誹謗中傷の対象にもなりかねない。高校野球の熱戦はそれとして、皆で冷静に考える必要があるのではないでしょうか。

聞き手 RKB毎日放送アナウンサー 下田文代
RKBラジオ「仲谷一志・下田文代のよなおし堂」にて8月22日インタビュー

◎小林信也(こばやしのぶや)

○作家・スポーツライター

1956年新潟県長岡市生まれ。慶應義塾大学法学部法律学科卒。

長岡高時代は野球部投手。春季新潟県大会優勝。

大学時代から雑誌のスタッフライター、後に雑誌ナンバー契約スタッフを経てフリーランス。主にスポーツノンフィクションを中心に多彩な分野で執筆活動を展開。

主な著書に《長島茂雄語録》《長嶋茂雄永遠伝説》《野球の真髄》《真夏の甲子園はいらない》ほかテレビ、ラジオのコメンテーターとしても活躍。週刊新潮に《アスリート列伝覚醒の時》を好評連載中。