日米の関係者が集った慰霊法要

戦後80年となる今年6月20日。
西部軍で殺害された米兵を慰霊する法要が、油山観音で営まれた。
6回目となった今回は、在福岡アメリカ領事館や、在日米軍からも参加があった。

WEB上ではアメリカから、殺害された捕虜のひとり、フレデリック・アレン・スターンズさんの甥、ティモシー・ラングさんが参加した。

ティモシー・ラングさん
「アレンに起こったことについて、私には怨みも怒りもありません。ただ悲しいだけです。彼は、ほかの多くの人と同じく、地獄のような火の中の1本のろうそくに過ぎませんでした。日本は私の国よりはるかに多くの苦しみを味わいました。そのことを私は深く悲しんでいます」

冬至克也さん
「戦争は勝者にも敗者にも傷を残します。日米の親密さが永遠に続き、恒久平和へと繋がるよう私たちは務めなければなりません」
日米の関係者が一緒に、80年前の事実に向き合った。

従軍チャプレン クリストファー・ウォレス 陸軍大佐
「私たちはきょう悲劇と悲しみの物語を振り返っています。私たちが物語を共有し、苦しみを分かち合うのなら、お互いをより高めることができます。私たちは人道、正義の名のもとに共に立ち上がり、希望と明るい未来に確信をもって平和のために努力することができます」