福岡市の中心部、天神。
「天神ビッグバン」と称する再開発でビルが建て替わり、新しい街になろうとしている。

80年前、この一帯は焼け野原だった。
1945年6月19日、米軍が投下した焼夷弾が町を焼き尽くした。
死者・行方不明者あわせて1146人。

空襲で母を失った陸軍中尉は、志願して米兵捕虜の処刑に加わった。
戦争の被害と加害、あの時、敵同士だった日本とアメリカ。
80年前の過去を踏まえて和解しようとする今の動きを追った。