絶対にこれだけは忘れてほしくない「自宅近くで“ながら”をしない」

 “密室”であるエレベーター内で行われた犯行。帰宅時の防犯について防犯アドバイザー・京師美佳さんに聞きました。

 京師さんは、自宅近くで“ながらスマホ”などをすると異変に気づかなくなるため「ながら」をしないでほしいと警鐘を鳴らしています。

 また、帰宅時に自宅近くのコンビニを利用する場合、「お箸1膳ください」と言ったり「アイスを購入」したりすることは一人暮らし・家近を推測されるおそれがあるといいます。そのため、箸をもらわないようにするほか、“1膳”と口に出して言わない、中身の見えないエコバッグを使うといったことが対策になるということです。

 もし“つけられている”と思ったら、「走らずに遠回りしてほかの店に入る」「誰かに連絡して迎えを依頼する」ことも大事です。毎日同じ道で帰らないことも有効かもしれません。

 オートロックのマンションに住む人は、帰宅時に「オートロックの“共連れ”をしない・させない」。共連れとは、他人があけたオートロックに乗じてマンション内に入る行為のことです。敷地内に入る前に周囲を確認する、人がいるときにポストを開けない(部屋番号がわかってしまうため)など対策することが大事です。
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 エレベーターに乗るときは「原則ひとり」を京師さんは推奨しています。それでも乗り込んでくる人がいたら「操作パネルの前で垂直に立つ」ようにしましょう。操作パネルをいつでも操作できる場所に立ち、以下のポイントに気をつけることが重要だといいます。

■先に降りる階を聞き、別の階で降りる
■非常ボタンに手をかけるそぶりをする
■降りるときに背を向けない

 自宅に着いたら、モタモタしていると隙を与えてしまうためカギをすぐに出せるようにすること。そして開いたドアが死角になることがあるため、ドアを開けるのは最小限に。自宅に入ったらすぐにカギを閉めましょう。ただし、チェーンロックは自宅内を確認してから行うべきだということです。