9月11日から大分県日出生台演習場で行われる日米共同訓練を前に20日夜、住民説明会が開かれ、住民から度重なる訓練について不満の声が相次ぎました。
この説明会は玖珠町が九州防衛局などに要請して開かれたもので、20日夜は住民らおよそ20人が参加しました。

日米共同訓練「レゾリュート・ドラゴン」は日出生台演習場などで9月11日から25日まで実施され、実弾射撃訓練のほかオスプレイの使用も予定されています。
説明会では、日出生台演習場で2024年度から日米と日英の共同訓練やアメリカ海兵隊の訓練が続いていることに住民から批判が集中したほか、訓練時期が演習場内で畜産用の牧草を取る時期と重なることに不満の声が相次ぎました。

(住民)「私たちは朝から夜9時まで撃った音を聞くんですよ。ここの演習場を使いすぎ過密ですね」「9、10、11月は採草で一番忙しい時期に一か月間、採草に入れない。繁殖農家として細々と牛飼いしている人間をどこまでいじめるんや」
これに対し九州防衛局は「訓練が過密になっていることは中央に伝える。採草の時期は調整する」と述べました。
また、陸上自衛隊の隊員が落雷が原因で死亡する事故があったばかりで原因が究明されるまで訓練は辞めるべきとの意見も出され、住民の不安や不満は解消されないまま、訓練を迎えることになりそうです。