甲子園出場が決まり「まず1勝」に目標が変わった高知中央ナイン。

松原さん前列左から2番目(甲子園に向けた壮行式)

大会開幕前の甲子園練習で高知中央ナインと松原さんは夢の地に足を踏み入れました。しかし聖地での練習中、選手たちは、ノックでエラーを繰り返しました。

◆高知中央野球部・松原好光部長
「僕は選手ではない。プレーしたかったです。うらやましいなと思いました。だからこそ、てきとうなプレーには腹が立ちました。甲子園でプレーできることが当たり前ではないですから。しまらない選手を見て、思いっきり怒鳴りました」

そして試合当日8月8日(金)。1日雨天順延となった試合で高知中央は綾羽(滋賀)に延長タイブレークの末4-6で敗れました。

◆高知中央野球部・松原好光部長
「良い場所でした。甲子園はすごく独特な雰囲気でした。後輩に連れてきてもらったので感謝しています。特に3年生は、4月から指導者が変わった中での最後の夏で、よう頑張ったと思います。2年生は春のセンバツ、来年の夏があるのでメンバー外の選手も含めて頑張らないといけないですし、土も持って帰っていません」

松原さんも土を持ち帰りませんでした。試合の翌日に高知に戻った高知中央ナイン。すでに次のステージ、センバツに向けて動き出しています。松原さんにとって甲子園はもう「行けなかった場所」ではなくなりました。“良い場所”甲子園に戻るため、松原さんは後輩たちに声を送り続けます。