■備蓄米 販売延長 消費者の選択肢残る
小泉農林水産大臣は午前、今月末を販売の期限としていた備蓄米について、来月以降も小売業者による販売を認めると発表しました。
消費者にとっては、5キロ2000円前後の割安なコメを買う選択肢が残った形です。
国は、去年のコメ高騰の理由は 「やっぱりコメ不足でした」と認めたのが今月の8日。
増産しようにも、今年はもう間に合いません。
新米の獲得競争は始まっていて、値段は上がるのは必至の状況です。
■参院選で掲げた公約「適正価格」の実現は…
コメの流通に詳しい、宮城大学の大泉一貫名誉教授に新米の価格や今後の市場について伺いました。
◇宮城大学 大泉一貫名誉教授
・新米の価格は、全国平均で5キロ4200円ほど
・道産の銘柄米は、平均で5キロ4800円から5000円になる可能性
・理由は道内だけではなく、全国で農家に支払う前払い金が引き上げられていることに加えて、北海道以外のコメの産地が、高温障害などで不作で、今後も米不足は続くと予想
・一方で市場では、豊作が見込まれる道産米が「取り合い」になり、道産米も さらに価格が高くなるのでは
先月の参院選では各候補が、生産者と消費者 双方が納得できる「適正価格」の実現を公約に掲げました。
これだけ物価が高騰している中、消費者が手ごろに、普通に「主食」を食べられる政策を、打ち出せるのか。
生活者の視線が注がれています。
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