なぜ?北上するサンゴ
伊勢エビなど三重県でも指折りの水揚げ量を誇る豊かな漁場ですが、この数年、海の中でサンゴが増えているのです。

(漁師 小川吉高さん)
「どこもここも広がりをみせている。カビみたいなもんや、サンゴなんか」
この地域で40年以上にわたって伊勢エビ漁を行ってきた小川吉高さんも、サンゴが広がるスピードに驚きを隠せません。
サンゴ礁や気候変動などを研究している名古屋大学大学院の山崎敦子講師は、温暖化によりサンゴが北上していると指摘します。
(名古屋大学大学院 環境学研究科 山崎敦子 講師)
「温暖化によってサンゴが北上していって種数も増えてきている。黒潮によって運ばれたサンゴの卵がついて成長し、冬を越せるようになった状況の中で増えてきたと思う」