冷え込む消費「賃上げ」の先行きは?
個人消費の足を引っ張っているのは、“猛暑インフレ”だけではない。

『第一生命経済研究所』首席エコノミスト 熊野英生さん
「食料品価格は3年連続で上がっていて、さらに猛暑で生鮮食料品の価格も押し上げられ、実質消費を抑え込んでいるというのが今の消費の実態」
――そうなると、賃上げがますます大事になってくる
熊野さん
「自動車なども年度で2.7兆円もトランプ関税の負担が増え、その分だけ企業収益が減る。つまり自動車メーカーが儲けたお金が、日本の雇用者じゃなくてアメリカ政府に行っちゃう。その影響でおそらく12月のボーナス減は避けられないと思うし、2026年の賃上げもそこまで伸びないのではないか。消費を支える賃上げがダメとなると、2026年以降の消費にも悪影響が出るだろう」