シニア就労促進のための3要素

 前田氏が挙げるシニア就労を進めていくための3つのポイントを見ていきます。

■一口に「シニア」と言っても一人一人ちがうという意識をもつ…個性や能力などの違いにあわせたマッチングをしていく
■「社会の役に立つ」実感を得られる、公共性や地域性が高い仕事を増やす
■50代~60代は特にライフプランを考えておく
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 神戸学院大学・現代社会学部教授の行政学者・中野雅至氏は、次のような見解を述べています。

 (中野雅至氏)「日本は何となく70歳までを重点に置いた雇用確保で、それ以降の就労はあまり考えていない。能力で言うと、年齢とともに体力は落ちるけど、判断能力など加齢とともに上がる能力もあるので、それをきちんとデータを取って客観的に分析をする。高齢者のほうが『本当はこれくらい給料もらってもいいのでは』ということがありますが、60歳を超えたら賃金を抑えてしまうので、逆差別みたいに実はなっています」

 若いうちからライフプランを考えておくことで、シニア世代になった時の働き方の準備となるかもしれません。

(2025年8月18日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」より)