ギャングたちが挑むのは全長約200メートル・12階建ての自動車運搬船

この日、ギャングたちの仕事場は、ヨーロッパに輸出する自動車運搬船。全長およそ200メートル、12階建ての船内は、巨大な立体駐車場のようです。ここに、およそ5000台を積み込みます。
この日のギャングリーダーは梅田健太郎さん。ギャング歴4年の22歳です。
マツダ・ロジスティクス 梅田健太郎さん
「車運転するの大好きです。最新の車に乗れたりするので、この仕事についてて良かったなって思います」
1つのギャングは19人。車を船に運び込む『乗り入れドライバー』と、精密な駐車を行う『本付けドライバー』。そして、車を船に固定する『ラッシャー』で構成され、4つのチームが同時に作業を進めます。驚くべきは、そのスピードと精度。隣の車との間隔は、わずか10センチしかありません。
ドライバーの視覚をサポートするのは、笛の音。「誘導ドライバー」と呼ばれる係が、合図を送ります。
マツダ・ロジスティクス 田中剛さん
「『誘導』はかなり難しい。もう20数年ほどやっています。笛を吹いたらハンドルをきって、もう1回笛吹いたらまっすぐいくことなんで、そのまま下がってきます。3回目の笛で横と並べて揃ったら笛を吹く。大体の感覚はドライバーもわかってる。そろそろ吹くだろうなってのは」