■クマが出たとわかっていれば

クマに襲われた 和田史郎さん「(クマが出没した情報が)わかっていれば、こんなところは通らないと思うし、祭り自体も早めに切り上げるとか対策はできたのかなと思う」

和田さんはこのように話しました。しかし、クマが実際に出たかどうかもはっきりしない、疑わしい程度の状況では共有できないのも仕方のないことだったのかもしれません。でも、だからこそ異変を「知らせる」ことが重要です。

「全然なかったのでびっくりした。今回は事前情報が入っていなかったので、何かあったらすぐに役場や警察などに連絡するべきだろうなと思っている」

和田さんを襲ったクマは、その後姿が見えなくなり、まだ見つかっていません。村では現場付近に箱ワナを設置するなどしていますが、まだクマは捕まっていません。

県内で今年、クマに人が襲われたのは今回で5件目となります。戸沢村では警察がパトロールを強化するなどして住民へ注意を呼びかけていますが、根本的な解決にはならず、住民は不安を抱えて生活しています。

【なぜ襲う?夏はクマにとって「特別な時期」だった 攻撃する理由は?人はエサなのか?今後の国の対策と課題は? 多角的に熊について考える時か…自治体・大学など専門家の意見は】
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/2048468?display=1