熊本市は、市の条例に違反する行為を繰り返したとして、熊本市の排水設備工事会社を「指定工事店」から取り消したと発表しました。
熊本市が今日(8月15日)付で「指定工事店」から外したのは、熊本市東区戸島のプロパンガスの販売などを行う「第一マルヰガス」です。
熊本市によりますと、第一マルヰガスは、市の許可を得たうえで住宅の排水設備工事をしていますが、本来、市に提出すべき「工事完了届」を2015年度以降、提出していないケースが167件ありました。
そのため熊本市は最長で10年間、完了検査ができず、排水設備の安全性を確認できない状態が続いているということです。
市は、業者が工事を終えた際に完了届を業者に義務付けていますが、この会社は再三の指導にも応じないことから、行政処分の中で最も重い「指定取り消し」としました。
市の聞き取り調査に、第一マルヰガスは、「従業員が辞めたことで人手が足りず、完了届の提出よりも新たな工事受注を優先した」と説明しているということです。
完成検査をしていない167件については、下水道法に基づき、市が、10月中旬までに検査を終えたいとしています。
指定が取り消されると、熊本市内で一切の工事ができなくなります。