「あしたの一歩は次の誰かが踏み出さないといけない」万博・国連パビリオンで紙芝居を披露

 8月12日。吉村さんは万博会場にいました。国連パビリオンで、「ある人」に紙芝居を披露することになったのです。

 国連の事務次長で、軍縮部門のトップを務める中満泉さん。「紙芝居を披露したい」という吉村さんからのオファーを受け入れてくれたのです。
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 (吉村大作さん)「世界中に聞こえそうな爆発音が鳴り響きました」

 被爆体験者の思いを伝えるため、全力で読み上げました。

 (国連 中満泉事務次官)「アメリカでも特に若い世代で世論がずいぶん変わってきている。『原爆を長崎と広島に落としたのは正しかったのか』と。そういった考えの人たちが世界中に増えていくと、『核は良くない。無くしていこう』という機運が高まると思います」

 戦争体験者が減っていくなか、吉村さんには伝えたいことがあります。

 (吉村大作さん)「戦争体験を話していくのは誰もがしてよいこと。もし被爆者の方が話せなくなったとしたら、あしたの一歩は次の誰かが踏み出さないといけない。それこそが平和だと思う」