8月15日、終戦から80年となりました。大阪に原爆の悲惨さをとにかく知ってほしいという“強い”思いを紙芝居に込め披露する男性、吉村大作さん(45)がいます。「世界の人たちにも知ってほしい」と、万博の開幕に合わせて活動を続け、8月12日、万博・国連パビリオンで披露することになった吉村さんの思いや活動のきっかけを取材しました。

「核兵器の恐ろしさを世界中の人々に知ってほしい」その思いを胸に活動する吉村大作さん(45)

 大阪・新世界。鬼気迫る表情で英語の紙芝居を披露する男性がいます。吉村大作さん(45)です。

 【英語で紙芝居を披露する様子】
 (吉村大作さん)「家も学校も病院もすべてなくなりました。核兵器というおそろしい爆弾が落とされたのです」
 
 (吉村大作さん)「どんな意見を持つ人にも、『この紙芝居の話は事実だよ』とどんどん広めていく。それが“核廃絶”に近づいていくのではないか」
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 80年前、原爆が投下された広島を生き抜いた8歳の少女・ケイちゃんの実話を基にした物語を披露しています。

 【英語で紙芝居を披露する様子】
 (吉村大作さん)「川には焦げた人たちが浮かび、肌が焼けた人がケイちゃんに『水…水をくれ』と言いました。その人たちは救われませんでした。そしてケイちゃんは家族と会えませんでした。核兵器を使うなんて、もう二度と繰り返してはなりません。もう二度と繰り返してはなりません」

 核兵器の恐ろしさを海外の人たちに知ってもらうのが狙いです。
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 (スペイン人)「目を覚まされました。なんとなく知っていましたが、実感がなかったので。どんな戦争も不必要です。特にこんな究極に危険な兵器などもってのほかです」

 (アメリカ人)「何が起こったのかを知り、理解するのは大事。街の被害や人々が感じたことを、私たちはあまり知らなかったようです」