「こんなむごいことが世の中に起きていたのか」被爆者との交流で突き付けられた現実

 広島や長崎には縁のない大阪出身の吉村さん。本業は地域新聞の編集長ですが、東日本大震災でボランティアに携わり、社会に貢献する活動にやりがいを見出しました。

 そして3年前の2022年。交流のあったウクライナ避難民らと広島を訪れ、ケイちゃんのモデルになった小倉桂子さんの被爆体験を聞いたことがきっかけとなりました。

 (8歳のとき広島市で被爆 小倉桂子さん)「突然ぴかっと光って。見ていたものは色がない。真っ白になって。人が死ぬのを見ました」

 (吉村大作さん)「川に焼けただれた人々の死体が浮かんでいる。『水をください』とやってくる人がいる。そして死体にはウジがわいている。本当の話だけれども、それでも『本当なのかこの事実は』と。『こんなむごいことが世の中に起きていたのか』と」

 「世界の人たちにも知ってほしい」と紙芝居を作り、海外から人が集まる万博の開催期間に合わせて毎日、活動を続けています。