その男性、マイケル・ホプキンスさんは15年前に初めて、阿嘉島の休戦交渉について知った。きっかけはYouTubeで偶然見つけたケーブルテレビの番組だった。その映像の中で、父親が沖縄での戦争体験を語っていたのである。
マイケル・ホプキンスさん:
「私の家では父に戦争について話すことが禁じられていました。父が良い人だったことは知っています。彼は敬虔なカトリック教徒でした」

ホプキンスさんは、この出来事を知ってから、父親が残した写真やメモを分析し、独自の調査を続けてきた。
「この島に来た目的は旅ではなく『巡礼』です。私がまだ分かっていない、父の想いを理解することができる唯一の方法だと思います」