専門家「“実家じまい”ではなく“家じまい”を」

 齊藤教授は「“実家じまい”ではなく“家じまい”を」と話します。高齢期を迎えた親が、自ら自宅を処分・整理し、より便利で快適な環境へ住み替える。子どもが実家じまいするのではなく、親が家じまいをしませんかという提案です。これにより、子どもの負担が減少し、相続後も非常にスムーズに進むということです。

 ただ一方で課題もあります。引っ越しや住み替えは情報収集が必要で、高齢者は大変ということと、高齢者向けの物件も確保が難しいということです。

 齊藤教授は「今より快適な生活を送れる場所を探すことが大切」としています。