山形県の今年の8月の山岳遭難救助事案の件数が、はやくも去年8月の遭難救助件数を上回ったことがわかりました。
警察によりますと、今月14日現在で山岳遭難の救助件数は5件で、人数は5人となっています。去年8月は2件・2人だったということで、半月ほどで去年の数字を上回りました。
■きょうも遭難救助事案 男性は死亡
けさ鳥海山で登山をしていた男性が倒れ、防災ヘリで救助されましたが、搬送先の病院で死亡が確認されました。
警察と消防によりますと、きょう午前8時40分ごろ、鳥海山で登山をしていた人から「単独で登山をしていた男性が倒れている。呼吸をしていない」などと通報がありました。

通報者が発見した当初、男性は登山道でしゃがみ込み、意識がもうろうとした状態だったということです。

警察と消防が地上部隊とヘリを出して現場に向かい、午前10時20分ごろ県の消防防災ヘリ「もがみ」で男性を救助しましたが、男性は搬送先の病院で死亡が確認されました。


警察によりますと、死亡した男性は50代後半だということです。男性が倒れていたのは、鳥海山の山頂小屋から南西におよそ650メートル付近の場所で、1人で登山していたとみられています。
警察が男性の死因や登山中の状況をなどを調べるとともに、身元の確認を急いでいます。

※画像 県消防防災航空隊 撮影動画より