早期米の生産が盛んな大分県佐伯市で13日、稲刈りが始まりました。猛暑の影響で、例年より生育が早まっています。
佐伯市では秋の台風シーズンを避けるため、8月に収穫する早期米のコシヒカリの生産が盛んです。今年は夏の暑さで生育が早まり、木立地区の児玉正幸さんの水田では、例年より1週間早く稲刈りを迎えました。今年は4月頃に雨不足が続き、田植えには苦労したといいます。

(児玉正幸さん)「手ごたえとしては去年よりはちょっと良いですね。水不足で植えるときに水が全然なくて、散水車で川からずっとくんで毎回毎回やって大変だった」
県によりますと、佐伯市では今シーズンおよそ700ヘクタールに稲を作付けしています。このうち早期米は100ヘクタールで、前の年から10ヘクタール拡大しています。
県はコメ不足で需要が高まったことから、飼料用を主食用に転換したとみていますが、農家は依然生産コストの高騰に頭を悩ませています。

(児玉正幸さん)「農家としてはおいしいコメを作っているけど、なかなか生産コストが高いから追いつかん状態ですよね」
県は今のところ、早期米に猛暑や雨不足の影響は出ていないものの、普通米については高温障害が危惧されるとしています。