側溝に溜まった土砂。能登半島地震で液状化被害があった富山県氷見市北大町で住民が悩みの種を訴えています。地域住民のボランティアが担っていた側溝の清掃。高齢化と液状化の影響で見直しを求める声が上がりました。

液状化の爪痕が残る氷見市北大町。住民が見せてくれたのは側溝に溜まった土砂です。地震による液状化で一部の側溝が損壊し、排水機能が低下しているといいます。
衛生上の懸念もある中、処理については――

高野志朗さん
「側溝の共同清掃日というのを決めて、(側溝を)空けてくれと指示が来る。それで空ける。ほとんど年寄りの人、そんなことできない」
地元の自治会によりますと、側溝の清掃は40年以上前から市の依頼により地域住民がボランティアで行っているということです。

しかし、住民の高齢化で作業の負担は年々増加。地震の影響で空き家が増えると側溝の土砂が放置されたままの箇所もあるといいます。
高野志朗さん
「一生懸命空けたところへ水集中して、機能していない。地盤沈下も分かれども、全体的な俯瞰をされて、優先順位的に少しずつ目をかけていかないとダメだと思う」
11日に地元公民館で行われた液状化対策の住民説明会。同市の菊地正寛市長も出席する場で、高野さんは液状化対策とともに清掃態勢の見直しなどを求めました。


出席者によりますと、菊地市長は「時代に合っているか検討が必要」としたうえで「積極的に取り組みます」と回答したということです。














