専門家に聞く「悪質な転売はどう対策すればいいのか?」

井上キャスター:
素人考えでも、引換券などそういう対策はできないのかなと思うのですが…具体的に「どう対策すればいいのか」を、専門家に伺いました。

経営コンサルタントの坂口孝則さんによりますと、▼配布の際に商品価値を下げる
例えば、その場で開封してしまう。油性のマーカーで何かを書くなど。そうすると、商品価値をその場で下げることができます。

また、公式アプリのアカウントと紐付けるなどをすることで、▼販売個数の制限をさらに厳しくできるのではないか。

あと、マクドナルドの企業理念として掲げているフードロスを減らすために、▼飲食後に配布する。食べ終わった後に何か引換券のようなものをレジに持っていくなど、そういったこともできたのではないか。

いずれにしても、企業はこういった対策をあまりしないせいで、現場の店員さんがものすごく忙殺されています。

パナソニック社外取締役 ハロルド・ジョージ・メイさん:
苦情も本社ではなく、各店舗にいくそうです。だから、店舗の店員さんが大変なんだそうです。

店舗は、本社から言われていることを実行しているだけなので、落ち度はないわけです。これは本社に言わないといけないと思います。

教訓を生かすことですよ。過去にも(同じような事が)4・5回も起きているので、ブランドが傷つくと思います。

また何かしらの希少価値のあるプロモーションをやるでしょうけれども、またマスコミも注目しますよね。企業としての姿勢が問われる1つの事例だと思います。

井上キャスター:
今、厳しい目が向けられていますので、「マクドナルドとして今後どう対応するのか」になるだろうと思います。

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〈プロフィール〉
ハロルド・ジョージ・メイさん
プロ経営者 1963年オランダ生まれ
現パナソニック・アース製薬の社外取締役など