障害者の雇用率について、社員43.5人以上の企業は▼2.3%以上が義務付けられていますが、宮城県内の企業の平均は▼2.21%にとどまっています。こうした中、障害者雇用率がなんと▼80%を上回るすごい企業が仙台市にあります。多くの障害者を雇用して成果を上げる“ヒミツ”とは?
■障害者雇用率80%の会社「大半が新卒採用で“終身雇用”」
その会社が、仙台市泉区根白石のクリーニング業、新陽ランドリーです。

熱心に働く社員▼49人の社員のうち障害者は▼30人。このうち▼28人が知的障害者、▼2人が精神障害者です。労働時間や障害の程度を加味した障害者雇用率は、去年6月1日現在で▼80.34%に上ります。

さらに社員のほとんどが特別支援学校を卒業してすぐに入社した新卒採用で、かつ正社員。新陽ランドリーは「終身雇用」を掲げていて、賃金も一般の雇用と同じ、「時給▼883円」の県の最低賃金を保障しています。
この会社が障害者雇用を始めたのは1980年。40年以上に渡って続けて来られたのは障害者社員の「潜在能力」に気付いたからです。
新陽ランドリー・加藤幹夫社長:
「彼らのポテンシャルですよね、持っているものがすごく大きいので、それを私たちがどう外に出すかということが一番大事になってくると思う」

その障害者社員の潜在能力を引き出すために、新陽ランドリーが取り組んだのが「オートメーション化」です。