7日の大雨は富山県内各地で道路の冠水や田んぼへの浸水被害をもたらしました。川の水があふれて浸水被害が出た高岡市福岡町では、度重なる浸水被害が住民を悩ませています。

梶谷昌吾記者
「高岡市福岡町。きのうは一面、湖のようだった場所は一夜で水が引き実った稲穂が見えるようになっています」

7日の大雨で広範囲にわたり住宅や田んぼが浸水した高岡市福岡町本領。8日は朝から住民たちが水に浸かったものなどの片付けに追われていました。

山本恵理子さん
「あそこ、にじんでいるところが水が来たところだと思うんです。今回みたいにすごいのは初めてです。正直言って」

高岡市を流れる小矢部川は、7日「氾濫危険水位」に達し支流である黒石川も越水。

川からあふれでた水が田んぼに流れ込み、実りはじめた県産の早生品種「てんたかく」の稲穂も水に浸かりました。

山本さんの夫 山本政也さん
「どういったらいいのか稲もとれんようになるやろうね。この前まで晴れとって水がないって言ってるのにいっぺんに水が増えたらね」

農道が浸水し自宅に戻れなかった山本さん家族は、7日近くの親戚の家に避難しました。

大雨から一夜。山本さんの田んぼの水は引きましたが、稲穂はごみが絡まったりしていました。

お盆過ぎには収穫を迎える予定でしたが――

山本恵理子さん
「少し溜まるくらい降るのはいいですけど。こうなると何とも言えないです。一回水に浸かると病気になったりとかすると聞いてるし。苦労して世話したりとかしてますから。やっぱり残念は残念」