“大食い”の逸話が現代で語り継がれていた! 落語「阿武松」
阿武松が生きた時代から200年、現代で「石川初の横綱」のエピソードは落語や講談で語られています。
落語「阿武松」は、ファンにはなじみの深い噺のひとつです。
能登の国から出てきた若者が力士になったものの、大食いが過ぎて一度は破門になってしまいます。失意のなか、なけなしの金で最後の「おまんま」を存分に食べてから死のうと思い、宿で米をたらふく食べていたところ主人の目にとまることに。宿屋の主人から新しい師匠を紹介され、その後角界に戻った阿武松は出世街道をひた走る…
そんな筋立てで落語「阿武松」は進んでいきます。
「さあ、この男が末には6代目の横綱・阿武松緑之助に出世をするという、阿武松出世の一席のところでございます」
落語を披露してくれたのは、落語家の古今亭志ん雀さんです。

26歳で入門し、2021年、41歳のときに真打に昇進。都内を中心に定期的に寄席を開くなど活躍しています。

「阿武松」も、志ん雀さんの持ちネタのひとつです。プロの噺家から見ると、「阿武松」のネタはマイナーの部類に入るということです。