石川県出身の力士として初めて横綱になった阿武松緑之助(おうのまつ みどりのすけ)。

第6代横綱・阿武松緑之助(提供:石川県立歴史博物)

その後、輪島、大の里と相撲どころ・石川から横綱が誕生していきますが、江戸時代に活躍した阿武松は、文化を成す偉人といっても過言ではない存在でもありました。

阿武松の輝きは、江戸時代から現代にいたるまで放たれています。

金沢市にある石川県立歴史博物館。全国的に有名な観光名所、兼六園のすぐそばにありますが、ここに「阿武松緑之助の錦絵」が所蔵されています。

阿武松緑之助の錦絵は石川県立歴史博物館に所蔵

作者は、浮世絵師の歌川国貞です。

石川県立歴史博物館では、郷土の偉人としてとても重要な人物だということで所蔵しています。

石川県立歴史博物館・学芸員 吉田朋生さん

石川県立歴史博物館・学芸員 吉田朋生さん「(国貞は)錦絵ですと有名な人物でして、美人画や役者絵で活躍した浮世絵師。阿武松の活躍時期がだいたい文政期の末期ごろだったんですけど、ちょうどそのころに描かれたのではないかと思われます」